助け人走る4回目(1973年)


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  目次
Introduction
番組のあらすじ
あとがき

           
             「助け人走る」出演時の高樹蓉子
Introduction
 「助け人走る」は必殺シリーズの第3弾目の作品。元々は「必殺仕置人」の後、「必殺仕掛人」をやる予定でいたが、「必殺」に名を借りた殺人事件が起きたため、「必殺仕掛人」に出演予定だった山村聡は「役者も社会の一員なのでこのような番組には出演できない。」とクレームがつき、「もっと明るいトーンの番組を。」と言う事で、「助け人走る」をやることになり、山村聡も出演する事になった。(『週刊TVガイド』より)
この「助け人走る」DVD(VOL..1)を買って観た。このため、初めの4回のみしか見ていない。必殺稼業(裏の助け人)をやっていたのは主に中山文十郎役の田村高廣、辻平内役の中谷一郎だった。(後に宮内洋が出てくるが)、その元締めに清兵衛(山村聡)で元は泥棒をやっていたが、今は表向きにはごみ拾いやどぶ掃除などの何でも屋をやっている元締の役、その番頭には泥棒を得意とする利吉(津坂匡章で後の秋野大作)。
高樹蓉子4回目に出演し、役は御蔵島の島娘(水汲み女?)おとせ。2日前には「狼無頼控6回目」で琉球王女の役をしている。

番組のあらすじ
 
貧乏武士の娘おりょう(川崎あかね)は呉服問屋近江屋に嫁いだ。しかし、武家諸法度により武家と町人の縁組は禁止されているため捕らえられ、御蔵島へ遠島になった。清兵衛は中山文十郎(田村高廣)と辻平内(中谷一郎)におりょうを島から助け出すよう依頼した。文十郎と平内は承知した。その中でも平内にとって御蔵島は関わりのある島だった。それは彼の父親が流された島だった。

早速2人は流罪の罪になった人の身代わりに御蔵島へ渡ることになった。流人船が御蔵島のそばに着いたとき、外は大嵐だった。さらに、御蔵島は断崖に囲まれているため、つける港が無く、役人は流人達を船から跳び降ろさせ、岸まで泳ぎ切る様命じた。(なんと無茶な命令か)

文十郎(田村高廣)は意識を失い、目を覚ますと、ある娘が目に留まった。それは看病している島娘のおとせ(高樹蓉子)だった。彼女は治平(有馬昌彦)という父親と2人暮らしだった。そこへ島の若者が鉄砲を持って、文十郎を流人小屋へ連れて行った。その流人小屋の親方は喜太郎(陶隆)で、色々と流人心得を文十郎に聞かせた。

次の朝、文十郎は水汲みをしているおとせにおりょうの事、平内(中谷一郎)の父親の事を聞いたが、顔色を変えただけで、何も喋ろうとしなかった。おとせが文十郎から逃げ、文十郎が後を追うと、一人の男が「文さん!」と叫んだ。それは船をおりた後、別れ別れになった、平内だった。

平内もおりょう(川崎あかね)や彼の父親の事について島名主(花沢徳衛)に聞いたが、知らないとの事だった。文十郎も平内もこの島には何か隠されたものがあると疑った。そのとき、流人の女がいるぞと言う声が聞こえ、そこへ行って見ると、気の狂ったおりょうが流人達に手篭めにされていた。文十郎と平内はおりょうを手篭めにしようとする流人達を追い払おうとしたが、喜太郎に制止された。それは「狂ったおりょうさんに一体何ができる。それともこのままが死させればいいのかよ。」と。文十郎と平内は呆然とした。

その後、治平(有馬昌彦)が平内に「おまえさん、平次郎(平内の実の父親)という流人の事を聞いたそうだが。」と訊ねた。そこで平内は父親の事を聞き出そうと治平にせまるが、なかなか喋ろうとしなかった。そこへ娘のおとせがきて、「やめて!やめてください。お父ちゃん、言うのよ!何黙っているの!父を許してやってください。
平次郎さんは昔、島抜けをしようとして殺されたんです。」さすがに平内は血の気が引き、さらに問いただすと、おとせは「父は母が好きだった。だから一緒に逃げようとする平次郎さんを訴えて・・・」と言うと、平内は治平に怒り、何回も治平を殴った。結局、文十郎がそれを止めた。
  
   文十郎はおとせからおりょうのことを聞き出そうとしたが

やがて、「ご赦免船が来たぞ。」との知らせが入った。ご赦免のものを島名主が言い渡すため、流人達を集め名前を呼んだが、その中に喜太郎(陶隆)の名前は無く、喜太郎は意気消沈し、ついには同じ小屋の仲間と島抜けを計る決意をした。それを文十郎(田村高廣)と平内(中谷一郎)は追いかけようとしたが、文十郎はおとせに呼び止められた。それは「
文十郎様あなただけは、お願いですから島抜けをしないで下さい。もし、島抜けなら、それはできません。」おとせはこのとき、文十郎にほれていた。

   
     おとせは文十郎に島に残るよう嘆願した。

そのとき、ある流人達(喜太郎の流人達とは別の人物)が鉄砲を持って、おりょうと島名主を人質にしていた。彼らは島抜けをはかろうとしていた。そのとき若い娘も一緒にご赦免船に連れて行かれた。結局彼らは文十郎や平内にご赦免船で殺され、島の娘たちは伝馬船に島名主と一緒に移された。そのときおりょう(川崎あかね)と文十郎、平内はご赦免船に残り、島名主に事実をうちあけ、無事おりょうを江戸に返す事ができた。おとせは好きな文十郎と別れるとき何度も涙ながらに、「
文十郎様!」「文十郎様!」と叫んだ。

あとがき
この番組では流人のことがかなり良く語られていた。しかし、後々流人について八丈島で調べてみると、ドラマの流人と実際の流人とでは大きな違いがあった。それは「江戸時代の流人」で述べる。
平内と島名主が水田を耕すシーンがあったが、実際に御蔵島には水田があったか。八丈島は東側だと水が豊富なため、少し水田はあるが、御蔵島は山深い土地なため、水田は無いと思われる。
「助け人走る」は今まで4回見たがその中でも推薦できるのは4回目以外では、1回目の「女郎大脱走」。笑いあり悲しみありで非常に内容的に面白かった。特に片山真由美が助け人たちに助けを頼む場面は見もの。


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